認知症のご家族と生活するって大変です【看護師妻】
こんばんは。
今宵は看護師妻の天使ママがお届けいたします。
オリンピックが盛り上がっていますね。
4年前、浅田真央選手のフリーの演技を1人でテレビの前で応援して感動したのを覚えています。4年前はとうやはその時もう寝てしまっていてその感動を分かち合えませんでした。
そんなわけで4年前は全然オリンピックに興味を持っておらず、なんなら今回のオリンピックだってえ?やってるの?くらいに興味を持っていなかったとうや。
なのに、先日サービスに伺ったご利用者様がちょうど羽生選手のショートプログラムの演技が始まったので一緒に応援してと頼まれ一緒に見たんだそうです。
そしたら単純なとうやはそこからスイッチが入り、フィギュアに留まらずカーリング、ジャンプ、スピードスケートと番組表をチェックし色んなチャンネルを梯子し始めました。
昨日は一緒にスピードスケートの小平選手を応援し、テレビに向かって2人で「行け―!」と叫び、ゴールしたら2人で拍手喝采。そして最終滑走の前回オリンピック金メダルの韓国の選手の競技が終わった瞬間「勝ったー!」と叫んで拍手。
今まで全然興味がなかったはずのとうやのこの変貌ぶりはなんと単純なんでしょうか。
オリンピックとかは利用者さんやそのご家族との話のネタにもなるので見ておいて損はないのでいいんですけどね。
スポンサーリンク
最近、こんなことがありました。
いつもデイサービスの送り出しのお手伝いをさせてもらっているご利用者様。認知症がかなり進み、身の回りのことも1人でやるのは困難ですが歩いたりすることが自立しています。
いつものデイサービスのカバンの中にデイサービスの連絡帳が見当たりませんでした。ご家族に聞いてみても出していないと。おそらく、ご本人が時々デイサービスのカバンの中身を出したり違うものを入れたりすることがあるので何処かに動かしてしまったようです。
御家族と一緒に家中大捜索です。なんといっても、ご本人の行動は予測不能。どこに持って行ってしまったか見当がつきません。食器棚の中、ベッドの下、箪笥の中、ありとあらゆる場所を探しましたが結局見つけることは出来ませんでした。
この前はこんなこともありました。
いつものようにデイサービスの送り出しの準備をしていたらいつもより全然早い時間にインターホンが鳴りました。まさか、まだ迎えに来るのは30分以上早いぞと思いながらも玄関を開けると軽トラが家の前に停まり、見知らぬお兄さんが「おはようございます。昨日お電話したお部屋のお掃除のものです。」とのこと。ご家族にお伝えして対応してもらいましたが玄関の外に出て10分経っても戻ってきません。次第に外から「だから、今は忙しくて無理です。」という少し強めの言い方をしている声が聞こえ、ようやく戻っていらっしゃいました。
どうやらご家族がいない間に電話がかかって来てご利用者様が電話に出て来てもいいと言ってしまったようですが要するに廃品回収と謳って色々持って行っちゃう感じの業者ではないかと思われるようなしつこさでした。
御家族がいる時に来たから追い返せたけどこれがご利用者様しかいない時に玄関を開けてしまっていたら色々勝手に持って行かれているところでした。
認知症のある御家族と一緒に生活をするって本当に大変です。
しかもご自分の親や長年連れ添ったパートナーがそういった状態になっているのを見るのも辛いですしね。
早く認知症を治す薬が開発されたらいいのになぁ…。