介護で起業を目指すblog

脱サラ夫と看護師妻が介護で起業を目指してあれこれと悪戦苦闘する日々を綴ります

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家族の介護を人に任せることは決して悪いことではないのです【看護師妻】

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こんばんは。

今宵は看護師妻の天使ママがお届けいたします。

 

東京もとうとう梅雨入り宣言がでました、が、なんですか!この青空は!

めっちゃいい天気じゃないですか!

暑い、暑すぎます・・・。

体力を奪われまくりです・・・(-_-;)

今年は梅雨が短く、猛暑を通り越して酷暑だとか・・・。

なんですか?酷暑って。猛暑の上とかいらないし・・・。

 

昨日はわりと涼しかったのに今日はこれだし、利用者さんたちも体調を崩してしまいます。

私たちも気を付けないとあっという間に熱中症です。

あ、ちなみに、熱中症と日射病と熱射病の違いとか知ってます?

言われてみるとなんだかわかるような分からないようなって感じですよね。

日射病や熱射病は昔の言い方で、最近ではそれを熱中症って言うんでしょ?とか?

いやいやいや、違うんですよ。日射病や熱射病が古い言葉で死語なんだってことではないんです。

ちょっと興味が出た方はこちらの記事をどうぞ。

私のもう一つのブログで以前に書いた記事です。

www.yuki-1224-ten.com

 

そんなことはどうでもよくて、最近とてもいたたまれないニュースの記事をネットで発見したんです。

それがこちら。

news.biglobe.ne.jp

タイトルでも分かるように認知症になったお母さんと下半身不随で車いす生活になった弟さんの介護を一手に引き受けて行っていた長男さんが家族である次男さん、つまり車椅子の弟さんを殺してしまったというニュースなんです。

 

この記事、ちょっと長いんですがどうしてお兄さんが弟さんを殺害するに至ってしまったのかの経緯が細かく書かれています。

 

優しくて温厚なお兄さんが1人でお母さんと弟さん2人分の介護をずっと行ってきて、アルコール依存症で精神的にも不安定だった弟さんがお母さんに対して攻撃的な態度をとったために咄嗟にやってしまったということみたいです。

こんな悲しいニュースが時々ありますよね。

 

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認知症のご家族の介護は本当に大変です。時には声を荒げたくなるくらい苛立ってしまうことだってあると思います。親として尊敬していたはずの人が1人でトイレも行けず、まともな会話も成り立たないと言った状態になれば誰だって悲しくなりますよね。

 

私が関わっている認知症のご利用者様のご家族様たちも本当に大変な苦労をされていると思います。

家中、そこかしこに「開けたら閉める」とか「これは触らない」とか貼り紙を貼っているのとか見ると、どんな気持ちでこれを貼るんだろうって考えてしまいます。

アルコール依存症でなくたってついきつい言葉になってしまったり、苛立ってしまうことはいくらでもあるだろうに、このお兄さんはそういったところが少なくとも近隣の方々が見ているところでは一度もなかったそうです。

 

なぜ、こんな事件になる前に、もっと周りの人の手を借りることが出来なかったのか。こういうニュースを見ると誰も出そう考えるだろうと思います。 

認知症のお母さんと車椅子生活の息子さんの二人暮らし。

介護の仕事に従事している私からすれば、いくらでも福祉サービスが受けられる条件がそろっているのに・・・と考えてしまいます。

そういった情報が全くなかったのかというと、きっとそうでもないはずです。近隣住人の方々は裁判所に刑期を軽くしてもらうための嘆願書を出すと言っているそうです。

それくらいご近所とのお付き合いも良好に出来ていたんですから情報提供とかアドバイスがあったのではないでしょうか。

でもきっと、自分が出来るうちは自分でというお気持ちだったんじゃないかなと思います。

大事な家族なんだから自分で面倒をみたい。そういう気持ちもあったと思います。

そして、家族の介護を他人に任せることへの罪悪感や羞恥心といった感情もあったのではないかと思います。

家族がいるのによその人に頼むなんて恥ずかしい、冷たい家族だと思われるんじゃないか、そういった気持ちになる方も少なくないのではないでしょうか。

 

ご利用者様のご家族の中にはやはりそこを気にされる方もいて、「本当はこういうことって家族がやれれば一番いいんでしょうけど」という言葉を繰り返し仰るご家族様もいらっしゃいます。そこには、介護は家族がやるものという気持ちからそれを人に頼んでいることへの罪悪感がうかがえる気がします。

 

 

確かに、一昔前であれば一人の高齢者を支えるために家族がたくさんいてみんなで役割分担しながら面倒を見ることが当たり前であり、それが可能でした。

でも今は、核家族化がここまで進み、ひと世帯当たりの人数が全然違います。このニュースのケースだってもしこのご兄弟が離婚していなければそれぞれの奥さまやお子さんたちだっていらっしゃったんです。その方たちみんなでもしこの介護が必要な状況になったお二人を支えていこうということであれば可能だったかもしれません。でも現実は離婚をしてお二人とも身一つで実家に戻ってきたわけです。

マンパワーがなさすぎるのは一目瞭然です。この状況で福祉サービスを一切利用していない方がおかしいくらいだというのに、それをそうとは考えなかった心の優しいお兄さん1人がずっと頑張ってきてしまった結果がこの悲しい結末です。

 

病院でもっと早くこういうケースを発見できなかったのかとか、地域の民生委員は何をしていたのかとか、いくらでも周りを責めることは出来ます。

でも、介護放棄によるネグレクトなどの問題が発生しているなら強制的な介入も出来るかもしれませんが、ギリギリでもなんとか介護生活が出来てしまっている人たちの場合は、周りから差し伸べられた手を介護をしているご家族が自らその手を取らなければ何も始まらないというのが現実ではないでしょうか。

 

なんと悲しい事件なんでしょう。

今の私に出来ることは、こういったことが一つでも少なくできるようにここの事業所だったら大事な家族の介護を任せてもいいかもしれないと思ってもらえるような事業所作りをしていくしかないなと思います。

 

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