訪問介護は自立支援を目指すのです!【看護師妻】
こんばんは。
今宵は看護師妻の天使ママがお届けいたします。
今日もとうやは学校なので私一人で出勤です。
最近新たに始まった案件で1日2回入るお宅があります。
かなりサービス回数が多いので3人体制で担当します。
私ととうやと登録ヘルパーさんです。
もっと人がいれば私と登録ヘルパーさん2人で回していきたいところですが、人がいないし、とうやの修行にもなるので今はこれで良しとします。
今日はその登録ヘルパーさんに初めて入っていただく日なので同行で一緒にやってきました。
その登録ヘルパーさんはヘルパー歴も5年以上のベテランさんなのでお料理の手際もすごかったけど、体拭きやおむつ交換の手際もさすがでした。
私、言う事なしです。物品の場所だけ説明してあとはほとんどベテランヘルパーさんがやってくれました。いやー、もう本当にありがたい人材ですよ。
そのご利用者さまはほとんど寝たきりに近いような状態になってしまっていますが、入院前は身の回りのことはご自身で出来ていた方でした。入院生活で体力、筋力が低下しせん妄もあって気力も失いかけていました。
退院してからもなかなか精神状態は安定せず、最初はPトイレも使えていたのに最近は尿意があるのに諦めてしまってオムツにしてしまう事も。せっかく退院してきたのにどんどん自分で出来ることが少なくなってきてしまっています。
本当は訪問リハビリも介入していく予定でしたがご家族のサポートをするために私たちのサービスに切り替えました。
私たちのサービスの根幹は自立支援です。できることはご自身でやっていただく。出来なかったことが少しでもできるように支援していくことが私たちの役目です。
リハビリはなにも特別な道具が出来なくて日々の生活動作の中でも出来るんですよね。
Pトイレを使うといこうことだって座ったり立ったりするのでリハビリになるし、歯磨きを自分でする、手を洗う、ひげをそるそういうことだって立派なリハビリになります。
そして何よりそういう自分の身の回りのことを自分で出来るようになると自信にもつながってまた気力を取り戻せます。
そしてそれは精神状態の安定にもつながるのです。
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昨日私がその方のお宅に入ったとき、眼を閉じたまま「痛いよー」と叫んでいらっしゃいました。
でも眼を開けるよう声をかけ、目を合わせながら話をし、手を握ることだけでも叫ぶのを止めることが出来ました。それからさらにご本人の前に水を張った洗面器を用意し、手を洗ってもらい、暖かいタオルを渡して顔を自分で拭いてもらい、髭剃りをご自身でやっていただくよう促すと、すっかりクリアな状態に戻り、たくさんお話もしてくださいました。
せん妄の魔法を見事解くことが出来ました!
毎回これでうまくいくとは限りませんが、生活にメリハリをつけるって大事だと思います。
なので今日は夕食の介助の時、ベッドから椅子に座ってもらって食べてもらいました。全てをベッドの上で行うのではなく、ベッドから離れる時間を作るというのは大切です。こうやって少しずつご自身の生活を取り戻せるように関わっていきたいと思います。