介護労働の現状を調べてみた! 【脱サラ夫】
こんばんは。
夫婦で介護ビジネスを始めようとしている天使ママの夫、脱サラ夫のとうやです。
介護労働の現状を調べていたら公益財団法人介護労働安定センターが出している「平成27年度介護労働実態調査」を見つけました。
興味があったところだけピックアップしてみたので介護事業をやられている方は参考にしてみてください。
事業所構成の特徴
■ 法人の経営主体の年度比率(平成26年⇒27年)
- 訪問系 35,6% ⇒ 37,7%
- 施設系(入所型) 28,5% ⇒ 25,7%
- 施設系(通所型) 34,1% ⇒ 34,5%
■ 民間企業の事業概況
- 訪問系 65,9%
- 施設系(入所型) 30,9%
- 施設系(通所型) 61,7%
介護事業所は民間企業の参入がやや増加傾向にあるんですね。その中でも訪問系がやや増加して施設系(入所型)はやや減少している傾向です。
訪問系の増加要因としてはニーズが高まっていることと民間企業が参入しやすい状況があるのではないでしょうか。また施設系(入所型)の減少要因としては特別養護老人ホームが制度改正により2015年度から「要介護3」以上に限定されたため今まで入所可能だった要介護1・2の方が入所できなくなっている影響が推測されます。
■ 介護保険サービス以外の事業の実施
- 全体 52,0%
- 訪問系 56,4%
- 施設系(入所型) 47,2%
- 施設系(通所型) 51,1%
介護保険サービス以外の事業を実施している事業所は全体の約52%です。訪問系は直接利用者さん宅に伺うため56,4%と介護保険サービス以外の事業を実施しているところが多いようです。
複数事業所の有無及び法人全体の従業員規模
■ 複数事業所が有る
- 全体 61,4%
- 訪問系 50,3%
- 施設系(入所型) 77,7%
- 施設系(通所型) 61,4%
■ 法人全体の従業員規模(49人以下の法人)
- 全体 39%
- 訪問系 48,5%
- 施設系(入所型) 16,4%
- 施設系(通所型) 51,2%
複数事業所がある法人の割合は61,4%で施設系は複数事業所の割合が訪問系と比較して高い傾向にあります。訪問系、施設系(通所型)は49人以下の法人が約50%で小規模のところが半数のようです。
スポンサーリンク
従業員の就業形態及び規模
■ 介護サービス従事者の就業形態(正規職員比率)
- 全体 53,7%
- 訪問系 38,3%
- 施設系(入所型) 64,9%
- 施設系(通所型) 45,3%
施設系(入所型)の正規職員比率は高いものの訪問系は約60%が非正規職員で構成されています。
■ 職種別就業形態(正規職員比率)
やはり訪問介護員は正規職員率が23,5%と圧倒的に非正規職員さんが多いですね。
■ 職種別性別(女性率)
訪問介護員の90%が女性、全体でも79,8%となっているので介護における職種というのは女性が引っ張っているんですね。
■ 年齢階級(平均年齢)
全体の平均年齢が46,3歳、訪問介護員さんは53歳なんですね。僕なんてまだまだひよっこです。
■ 採用の状況(中途採用率)
ほとんどが中途採用なんですね。
所定内賃金について
■ 月給の場合
- 全体 217,753円
- 訪問介護員 191,751円
- サービス提供責任者 219,663円
- 介護職員 198,675円
- 看護職員 266,504円
- 介護支援専門員 250,499円
- 生活相談員 232,389円
■ 時給の場合
まとめ
介護労働の現状は、訪問系が民間企業の参入により増加傾向にあります。介護保険サービス以外のサービスを求める声も多くなっているため事業者は従業員を確保しながらサービスを提供できるように対応していく必要があります。
女性が多く、介護職員も高齢化しているため働きやすい職場環境を整えていくことが大事ですね。
職員さん募集をしていくのに参考にしたいと思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました。