事件は現場で突然起こるもの【看護師妻】
こんばんは。
今宵は看護師妻の天使ママがお届けいたします。
今日は良く晴れましたね。朝の冷え込みはそこまで厳しくなく、昨日が若干暖かかったのでその余韻でしょうか。
さて、今朝は一週間で最も朝が早いサービスの日。
朝の7時30分にお宅に伺います。
今日もいつも通りお宅につくと、なぜか玄関のドアはフルオープン。
そんなこと今まで一度もなかったしもう嫌な予感しかしませんよ。
中に入り声をかけると「おーい、おーい。」と声がします。
テレビがついていて寝室の電気はついている。そして歩行器が廊下に置いてある。
でも姿が見えません。
中に入って進むと、なんと!
台所の横の勝手口の土間にすっぽりとはまって倒れている利用者さんを発見!
えーーー⁉
「助けてくれー。起き上がれないんだ。」
と手を伸ばし、頭を持ち上げながらそう訴えてきます。
手はかじかんで震えているし、唇も真っ白。なんと、昨日の夜22時ごろに転んでそのまま動けなくなってしまったんだとか。
しかも、昨日最後に玄関を閉めたときにちゃんと閉まっていなかったのか風で玄関のドアが夜中に開いてしまったとのこと。
たっぷり10時間ほどこの勝手口の冷たいコンクリートの上に倒れていたようです。
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当然、私一人ではそこから救出することは出来ませんでしたが、こちらのお宅実はちょっと遠いし朝が早いのでいつもとうやに車で送ってもらっていたのです。
すぐにとうやを呼んで2人がかりでまずコンクリの上から救出し、床に座ってもらい、そこからなんとか抱えて立ち上がり歩いてベッドまで戻ることが出来ました。
目立った外傷もほとんどなく、擦り傷程度。
着替えたり温めたタオルで体を拭いたりしてそれからお布団の中に入ってもらい、体温を測るとちゃんと36度ありました。
それからいつも通り、ご飯も食べて薬も飲んで、今日はこの後病院に受診の日なのでそこでしっかり診てもらえるよう連絡ノートに事細かに記入。
ケアマネさんにもご報告のお電話を入れて退散いたしました。
いやぁ、本当にびっくりびっくり。
私一人だったら間違いなく救出できないので救急車要請でしたね…。
もちろん、意識がおかしいとか明らかな外傷があるとか痛みが強くて歩けないとかあればいくら救出できたとしても救急車を呼ばなくてはなりません。
今回の場合は、ご本人しっかりしてましたし、歩けたし、ほとんど外傷もなかったので大事に至らずに済みました。
こういうことがあるから、訪問介護も油断なりませんよねぇ。
それにしても、玄関フルオープンの家の中で10時間も身動き取れずにいるとか、どれだけ不安だったことでしょうか。窓から朝日が差し込んできてこれでもうすぐ来てくれるなぁと思っていたそうです。台所には時計もなかったので時間も分からず、一睡もできずに一晩いらっしゃったそうですから本当に大変でしたね。
それでも、昨日の夜はいつもより少し冷え込みが緩かったのと、いつもはつけていない部屋の暖房もついていたことは少しだけラッキーだったかもしれません。まぁ、それでも玄関フルオープンではあまり意味ないのですが…。
事件は現場で、なんの予告もなく突然起きるものですね。
気を引き締めて、頑張っていきたいと思います。