介護で起業を目指すblog

脱サラ夫と看護師妻が介護で起業を目指してあれこれと悪戦苦闘する日々を綴ります

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介護保険サービスを受けたくない人もいる【看護師妻】

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こんばんは。今宵は天使ママが担当いたします。

 

私は長年、看護師として総合病院に勤めてきました。

そこでの私の印象は、どこからどう見ても要介護だろうにまだ介護認定を受けていない高齢者の人たちが多いというものでした。

それは介護認定の受け方を知らない、どこで相談したらいいのかもわからないままずっと自分たちだけで頑張って生活してきてついに入院に至ったという方もいます。

他にも、自分はまだ介護認定を受けなければならないような状態ではないと思っていらっしゃる方もいます。

 

うちの祖母は今年93歳になりますが、まだ介護認定を受けていません。

確かに2階の自分の部屋と1階のリビングやトイレやお風呂場まで自分の力で往復できるし多少の物忘れ程度で認知症というほどではないくらいにしっかりしています。

とは言え、だいぶ足腰は弱ってきていますし介護ベッド入れたり手すりつけたりするのに介護認定くらい受ければいいんじゃないかと思うのですが、祖母のプライドがそれを許さないようです。そのプライドのおかげでここまでしっかり生活できたんだと思いますが、もう少し楽に生活してもいいんじゃないかとも思います。

 

やはり、戦中戦後の世代の方たちは強いです、いろんな意味で。心の広い方たちも多い気がします。看護師の不手際も笑って許して下さる方が多いように思います。

そして皆さん努力家でなんとか人に面倒をかけずにやっていこうというお気持ちが強いように思います。その結果、老々介護で共倒れというなんともやるせない現状もあります。

 

私は呼吸器内科の病棟で働いていましたが、そこで入退院を繰り返す80代の女性の方がいました。退院して1週間と持たずに呼吸状態が悪化して運ばれてきてしまうのです。入院して治療をすればよくなりますが家に帰るとすぐに悪化します。

自宅ではほぼ寝たきりに近い状態のご主人と二人暮らし。もう二人だけでの生活には限界があるんだということは誰の目にも明らかなのですが、お子さんは遠方で自営業をされており、ご両親の近くに来ることは難しい、でもお子さんのところに住むことも出来ないといった状況でした。

それなら訪問介護とかを入れていくべきなんですが、家に他人が来ることを拒否なさってずっとここまで来られたそうなんです。

入院中に何度かカンファレンスを開きました。ご本人、御家族、ケアマネ、院内のソーシャルワーカー、医師、看護師、在宅医、訪問看護の看護師、訪問介護事業所の人が一堂に会しての会議です。

今までもなんとか週に1回はヘルパーを入れていたそうですがそんなレベルでは到底無理です。毎日でも入ってもらわないと生活は成り立たないよねということをみんなで説得。もうあの手この手で説得し毎日とはなりませんでしたが1日おきには入れるようになりました。他は出来る限りご家族が家に行くことでなんとか着地。

 

自分たちの生活は自分たちで守りたい。そういう気持ちもよくわかります。自分の家に他人が来てひっかきまわされたくないという気持ちも分かります。ですが何かを守るためには何かを譲歩しなくてはならないわけです。

これから訪問介護事業をやっていくうえでは、そういった利用者さんの思いをくみ取って、出来るだけ利用者さんたちの生活を崩さずに、お手伝いが出来たらいいなぁと思います。最初は頑なに嫌がっていた人が一度受け入れてみたら案外良かったと思ってもらえるようなサービスを提供していきたいと思っています。

そうすれば他のサービスも受け入れてもらえてその人の生活も充実するし、御家族の負担も減らせられるようになります。

 

まだまだ青臭い理想論ばかりですが、実現に向けて頑張っていきたいと思います。

では、また。

 

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