公開研修「事例検討で学ぶ職業倫理」に参加してきた 【脱サラ夫】
こんばんは。
夫婦で介護ビジネスを始めた天使ママの夫、脱サラ夫のとうやです。
本日はNPO法人在宅支援サービスすまいるさんが主催する公開研修に参加しました。
「事例検討で学ぶ職業倫理」についての研修です。
講師を務めて頂いたのは長尾洋江先生。
看護師、介護福祉士の資格、経験を持ち介護福祉士養成学校の講師や一般企業向けの幹部営業社員向けの営業研修や新卒採用など多岐にわたって活躍をされている方です。
長尾先生の研修を受けるのは2回目でたまサービス提供責任者世話人会が主催する「介護道場」でも活躍をされています。
とても話が上手なのですがQ&A方式の研修なので常に頭をフル回転していかないとついていけないような感じです。
さて、研修内容に戻りますが「事例検討で学ぶ職業倫理」。
そもそも職業倫理とはなんぞや?
ネットで検索してみるとある職業に就いている個人や団体が自らの社会的な役割や責任を果たすために、職業人としての行動を律する基準・規範 のことです。
ふーん。
文字であらわすと難しく感じますね。
先生の研修では就業するにあたり価値観を合わせて行動することが職業倫理で大事なことだということを仰っていました。
価値観を合わせるとは
1つ目の事例
〇〇歳の〇性 「何で時間を守らなければいけないんですか?」
とある施設では就業開始時間が午前9時、10分前にフロアに集合して9時ちょうどから仕事を開始するようなのですが〇〇歳の〇性はいつも2分前くらいに駆け込んできてクールダウンするまでに4~5分くらいかかるそうなのです。
つまり本人は間に合っていると思っているがクールダウンを入れると実際には9時ちょうどからはスタート出来ていないということです。
この件で、〇〇歳の〇性に対して面談をすると「では何で時間を守らなければいけないんですか?」と質問がかえってきたそうです。
・・・えっ!時間て守るものでしょ。なんでこんな質問をするの?
これは自分の価値観であって違う価値観を持っている人もいるのです。
しかし時間を当たり前のように守っている人間からすればなんで守らないの?と思ってしまうのが普通ですよね。
「決まりだから」「時間を守るのは当たり前だから」
この質問に対してこの回答は自分の価値観を押し付けることであって正しい回答ではありません。
では、時間を守ることは〇〇を守ることになる。
この〇〇とは、そう「信用」です。
決められた時間を守っていることで周囲からも信用されるということです。
これを怠るということは信用もされないことになる。
簡単なことですがなかなか深いですよね。
2つ目の事例
〇〇歳〇性 「なぜ挨拶しなきゃいけないんすか?」
これもとある施設で働いている職員が言ってきた言葉だそうです。
最近の若い子は挨拶しないよね、なんていう人いませんか?若いとか関係ないですからね、年をとっても挨拶しない人もいますからね。
これも前例と同じですが挨拶を当たり前のようにしている人からすると何で挨拶をしないの?と言いたくなりますよね。
この事例の場合は新しい価値観をつけることが正しい回答だそうです。
新しい価値観とは、、、
そもそも挨拶の意味ってなんですか?
挨拶・・・「挨」は心を開いて、「拶」は相手に迫る
あなたに心を開くという意味だそうです。
つまり挨拶をしないということはあなたに心を開かないよと言っていることと同じだということ。
どうしても挨拶をしたくないのであれば全職員の前でこれを宣言しないさいといったそうです。
すると〇〇歳〇性は全職員の前で宣言したそうです。
えーー!宣言するんだ。
全職員は〇〇歳〇性の宣言を受容したそうです。
受容とは共感、傾聴とちがい受け入れたということです。
すると今度は全職員が挨拶をして楽しそうにしているのを見て孤独、孤立を感じ結局挨拶をするようになったそうです。
そして出てきた言葉が「人と人とを近づける言葉、それが挨拶」。
3つ目の事例
優先順位と絶対順位
優先順位とは周りの状況を見て総合的に判断すること
絶対順位とはその人にとっての「絶対」を尺度にすること。 だそうです。
この順位を介護の仕事に当てはめてみると、利用者さんに対して〇と〇と〇をしますね、と言い行動するのは「絶対順位」ということです。
自分で効率を考え行動内容を決め、それが利用者さんにとってもベストと思って行動することがそれにあたります。
これは利用者さん基準でなく自分基準として価値観を押し付けていることになります。
ここで価値観を合わせるということは一つ一つの行動に対して利用者さんとコミュニケーションを図っていくことです。
厚生労働省が発表している「生活支援」の中でもⅠ群:コミュニケーションというくらいコミュニケーションを図ることが大事なのです。
3つの事例をもとに職業倫理を整えること、価値観を合わせて行動することが利用者さんに対して質の高い介護サービスを提供できるとともに職場での人間関係や離職率低下にも大きな影響を果たすことがわかりました。
文章を書くことが相変わらず苦手なため的を射てない内容になってしまったかもしれませんが、とにかく短い時間ではありましたが大変勉強になりました。
次回も参加したいと思っています。
ここまでお読み頂き有難うございました。