介護で起業を目指すblog

脱サラ夫と看護師妻が介護で起業を目指してあれこれと悪戦苦闘する日々を綴ります

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生活援助ヘルパー養成制度が出来た 【脱サラ夫】

こんばんは。

夫婦で介護ビジネスを始めた天使ママの夫、脱サラ夫のとうやです。

 

昨日から降り続いた雨もようやく落ち着きをみせてきましたね。

朝は南風の影響で空気は生暖かく、夕方は北風が吹いて冬の気候に戻るという1日でこうも寒暖差があると体調を整えるのも大変ですよね。

雨が長かったせいか花粉症が少し落ち着きを見せていた1日ですが、夕方になると目がしょぼしょぼしてきて集中力がなくなってきたのでブログを書いて帰ろうと思います。

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さて、生活援助ヘルパー養成制度が新年度、2018年4月から導入すると厚生労働省が発表しました。

これは、訪問介護の「生活援助」に特化したヘルパーを養成するためのもので、深刻な介護人材不足に対応するため退職者や子育てを終えた人などが業界に入ってくる際のハードルを下げる狙いがあるとのこと。

 

現在、訪問介護のヘルパーを担うのには介護職員初任者研修修了者以上で130時間の研修を修了することが義務付けられています。

今回の生活援助ヘルパーは研修時間を59時間にすることにより資格を取りやすくし人材を確保していこうということみたいです。

 

厚生労働省は役割分担を進めるため、介護職員初任者研修以上の資格保持者は専門性がより高い排せつ介助などの「身体介護」を重点的に担ってもらい、生活援助ヘルパーは掃除や調理など「生活援助」を担当してもらう方針のようです。

 

 

介護業界に参入しやすくすることで人材を集めようとすることはとてもよいことだと思います。厚生労働省の思惑通りにいけば新しく人材も増え、既存ヘルパーさん達は身体介護に特化して頂き、質の高いケアを提供出来れば給料も上げていくことが出来ると思います。

 

しかし130時間の研修がネックで介護業界に参入をあきらめた方々はどのくらいいるのか疑問です。そして59時間になったところでどのくらいの方々が介護業界に参入をしていこうと思うのか、さらに59時間の研修を受けても給料が安い「生活援助」でしか働けないと考えるとメリットがあるのだろうか。。。

 

もう一つ、生活援助は掃除や調理、洗濯といった家事全般がメインとなります。

掃除は各家庭によりやり方が異り、掃除機掛けや床拭きなど簡単ではなく結構重労働です。ヘルパーの高齢化も現在は進んでいますが掃除は腰に負担が大きいため出来ませんといったヘルパーも結構います。調理だって冷蔵庫の中にあるものをみて判断しなければならないものもあるため簡単に出来るものではありません。

 

「生活援助」は自分が生活するために行っている家事全般ではなく、あくまで援助をしていくことなので、厚生労働省がターゲットにしている方々が59時間の研修を受けただけで誰もが出来るものとは思えません。

もちろん得意不得意があり調理だけ出来ます、掃除だけ出来ますといった方もいると思いますがそれでは仕事をお願いする立場からしたら振るのが難しいです。

さらに高齢者の場合、生活援助で入っていたのに突然不調を訴え身体介護になるケースもあります。そうなったらヘルパー交代をする必要だって出てきます。

 

うーん。考えるとしっくりこない点が多い気がする。

でも、人材不足に悩まされている事業所の立場からすると本当に一人でも良い人材が増えて働いてほしいという気持ちもあります。

 

今回の制度がうまく回ることを祈って。

本日もここまでお読み頂き有難うございました。